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心血管・腎・内分泌内科について

ごあいさつ

岩手医科大学 内科学第二講座 教授 中村元行

 最近の医療はその高度化にしたがって専門分野が細分化され、若い医師もその専門性をさらに追及することに情熱を傾けます。それはある意味で自然な成り行きで医学の発展進歩には重要なことです。しかし、現状は急激な高齢化社会が到来し、ひとつの専門分野のみでは対処しきれない複数の疾患を持った高齢の患者さんが急増しています。

 当科では心血管疾患、腎臓疾患、内分泌疾患をコア診療分野とし、救急疾患を含む全身管理のできる"General Physician"の養成を目指しています。

 そのために、本院のみならず東日本でも有数規模の循環器医療センターや岩手県高次救急センターに医局員を配置し、循環器内科や救急科と緊密な連携をとって心臓血管・腎・内分泌疾患、救急疾患と専門に偏らず幅広く診療を行っております。

 当科は総合内科専門医・循環器専門医・腎臓専門医・内分泌専門医を擁しており、臨床力の扶養はもちろんのこと十分な研究指導体制を整えており、卒後8年以内に各種の専門医資格や学位を取得する研修プランを強力に推進しています。

 また、研究面では臨床研究を重要視しており、臨床に直結する研究を推進しています。特に、一旦発症すると重症化する循環器疾患や腎疾患をいかに早期検出できるかなどを探求するコホ−ト研究は、人口異動や医療機関の少ない当地では、東京や大阪などの都会に比べて実施しやすい分野と考え推し進めています。

 "Act locally and Think globally" つまり、直面する地域医療から問題を抽出し、それをinternationalな土俵で議論し、それを今後の医療にどう役立てるかを考える医師を育成します。そのために国内外留学や海外学会出席なども積極的に勧めております。

内科学講座 心血管・腎・内分泌内科分野 教授 中村元行